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お弁当はキヌア入りご飯、豚ヒレ肉の塩麹漬け焼き、紫キャベツのマリネ、サトイモとニンジンの含め煮、茹でたブロッコリー、ハンダマの梅おかか和え、柿1個。
『漁業と震災』(2013/3/9、濱田武士)という本を読んでいたら、次のような一節があった。 「前述したように、漁獲変動の谷間の部分を捉え、安易にその状態が乱獲状態であるとか、魚が小型化して枯渇しているというレッテル貼りが少なくない。しかも、「漁獲量の減少」=「資源管理の失敗」と簡単に結論づけ、アイスランドやノルウェーの資源管理を模倣すべきだという論が多くなっている。しかしこれらの論では不思議なことに、模倣すべきとする諸国において漁獲量が減少しても、資源管理の失敗と指摘されることはない。現にこれらの国でも、漁獲量の増減が日常茶飯事なのである。つまり日本が資源管理に失敗しているという論は、日本漁業の不調なところと、海外漁業の好調なところを切り取ってつくられているのである」(P281) おや、そうなんだ?と思ってとりあえず、アイスランドやノルウェーの漁獲高の推移を調べようとぐぐってみたら、「日本の課題と取り組み 震災でより鮮明になった漁業復興の難しさ」(市川文子)という記事のグラフが目に入った。 http://diamond.jp/articles/-/18358?page=2 このグラフを見てまず圧倒的に目をひくのは中国の漁獲量の異常な伸長であるはずなのに、筆者は「資源管理を進めたノルウェーとアイスランドの漁獲量が比較的水平に推移していることが、下のグラフからも見て取れるだろう。」と書くがいやいや、それはスケールの取り方でどうとでもかけるってw。そしてアイスランドやノルウェーが横ばい推移しているのを横目に1950年に比べて4倍もの漁獲量を誇る中国はどーみても「資源管理を進めた」おかげではない。 「圧倒的な規模と大きな加工工場、安い人件費、そして巨大な市場を併せ持つ中国や台湾」が、ノルウェーやアイスランドを圧倒しているというのがグラフを見れば一目瞭然だろう。そして彼等が伸長したのは、持続可能な漁業だの、資源管理をすすめたおかげではない。 とすると、問題は乱獲ではなく、単に漁業投資の細りや漁業従事者の減少といったことかもしれない。つまり、乱獲、環境悪化ももちろん憂慮すべき事態ではあるが、「生産量の落ち込みは、漁獲努力量(漁船数、操業日数、操業回数など)の低下と連動しているのである」(P280)。 それはともかく、「海が痩せてきている」と著者は言っているけど、中国や台湾周辺では海が痩せていないのか?それとも、どこかいい漁場で根こそぎ魚をとっているのだろうか? あるいは、ひょっとして、中国がアイスランドやノルウェー並の「資源管理」をして「持続可能な漁業」を実践しているとか?!もしそうだとしたら、資源管理もたいしたもんだけどなw それにしても、日本の漁業は問題が山積している。とりわけ被災地の漁業については、読んでいるだけで胃が痛くなってくる。私にはこの問題を受け止めるキャパはないんで、飛ばし読みしてしまった。本当に難しい。
by akapopula
| 2015-10-26 21:55
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